記念すべき100記事目は記念すべきボトルで。
これが、宇宙で熟成されたものというわけではなく、宇宙ステーションでウイスキー樽熟実験にアードベッグのニューポットが使用されており、それを記念して今までにないボトリングをしたものだそうです。
1999年蒸留のファーストフィルバーボン樽12年熟成のものと、同じく1999年蒸留のシシリー・マルサラワイン樽熟成(後熟ではなく12年熟成)のものをヴァッティングしているそうです。
ファンが多いアードベッグ、なのでこれも発売時の3倍くらいの価格で、手に入れるもの難しいシロモノかもしれません。
しかし、何かを思い出したように、確認したくなるのが私にとってのアードベッグ
しかも、あの強烈な個性に、2017年のベストワンであった
こいつと同じカスクを使っているという。
しかも後熟ではなく実に12年も・・・
気にならないはずはない。
で、そのお味は?
あれれ、そのまんま、どう転んでも、アードベッグやん・・・
12年のワイン樽とのことで、たしかにその芳香はかすかに感じるが、アードベッグらしいあの泥炭の完全勝利である。11(ピート)-1(マルサラ)のコールドゲーム。
(ちなみにワインといってもマルサラワインはイタリアはシチリアの酒精強化ワインでいわばシェリーです。)
こいつだけは、何をどうしようがアードベッグであり、TENでもウーガダールでもケルピーでもアンオーでも私の印象はほぼ同じであり・・・ひとつあれば十分なシロモノなのでした。アードベギャンなる世界中のファンよ、そんなに味に違いがありますかい?これ・・・
ベッカムが高貴な紳士だろうが、ダウンタウンのホームレスだろうが、禿げ散らかそうが、キャーカッコイイ、素敵、なのと同じです。
(例えがふるーい)
しかしこの体験により、アードベッグの場合は熟成よりも仕込みから蒸留まででその個性がほぼ決まるシングルモルトである事を実感した。
今回は、大好きと言えるものじゃなく、ネタとして書きました。
せっかく飲んだ貴重なものだったので残しておこうと。
近代天文学の父、ガリレオにちなんで名づけられたこのウィスキーは、2012年4月に開催されたエジンバラ国際科学フェスティバルで発表された、「世界初」となる宇宙での熟成に関する実験を記念して発売される限定商品です。 アードベッグ蒸留所は2011年末、テキサス州ヒューストンにおいて宇宙実験を手がける米国企業、ナノラックス社の招きに応じ、アイラ島の蒸留所で作られた原酒から採取した微量有機化合物に関しての2年間に及ぶ実験に参画することとなりました。有機化合物と焦がしたオークとの相互作用を検証するこの熟成実験は、地球上での通常の重力下と同時に、はるか上空の宇宙ステーション(ISS)での微小重力下でも行われます。今回の実験により大型で複雑な構造を持つ香り成分「テルペン」の分子のメカニズムが解明され、アードベッグが醸し出す風味に秘められた、新たな科学成分を発見する糸口になるかもしれません。無重力に近い条件下においてどのような変化が生じるのかなど、新たな事実を明らかにする手がかりとなるでしょう。
参加無料
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