その命燃え尽きても/コンバルモア 18年(ダン・ベーガン)

今回は趣を変えて、何それシングルモルトです。

コンバルモア 18年(ダン・ベーガン)

コンバルモアを普通に知っているならもう上級者だとおもいます。私は飲んだ今知りました。
その生涯をほとんどブレンデッドのブキャナン、ブラック&ホワイトにささげたという今は亡き蒸留所。
火災によって深刻なダメージを受け、再建されたものの、所有者となったウィリアム・グラント&サンズ社はそこを有力ブランドのグレンフィディックやバルヴェニーの熟成庫としか使用していないそうだ。

なので当然、ボトラーものである。
そのボトラー、ダン・ベーガンというのも今知った。

「DUN BHEAGAN」とはスコットランドのスカイ島にある村の名前で、この地を支配していた地元のクラン(部族)が、生産者であるウイリアム・マックスウェル社の創業家と深いつながりがあったことから、このブランド名になりました。1997年にフランス向けにボトリングをスタートしたのですが、その後2002年後半に現在のパッケージになり、アメリカ、ヨーロッパや台湾などの世界各地で販売を開始しました。このボトラーの特徴は、お値段が非常にお手頃でありながら品質も優れ、売れ筋商品も含めて数多くラインナップされているところです。

閉鎖蒸留所と聞くとロマンがあり、ローズバンクやブローラ、ポートエレンなどは、マニア人気で価格も急騰している。しかし、そういうボトルはマニアに人気がある限りそれなりに高くとも市場に流通はしているそうだ。その点、コンバルモアはどうか?誰にも注目されず、復刻もされず・・・(知る人ぞ知るですが)

コンバルモア自身、スペイサイドでも有名なダフタウン地区にあって、モートラックとは別の異端的存在であったそうだ。

けれど、そんな貴重なものを、仕入れた時の値段をベースに値付けしていたんで飲んでみました。これと同じものは検索エンジンで出てきませんでした。どんな説明なのか、今いくらするのかすらわかりません。

印象は、温かいです。
とても優しい、香りも口当たりも柔らかいものでした。
例えて言うなら、癒し系です。貴殿の好きな物静かな癒し系美人。
個人的には、優しいラブラドール・レトリバーです。
何も語りません、ただそこに寄りそうだけ。

ホッとするわぁ。

もう、これが無くなれば二度と飲めないボトルでしょう。
そんなレアなものを皆さまにオススメしても意味ないかもしれませんが、いつの日か、別のボトラーで発売される日も来ることでしょう。
実際、別のボトラーでいくつかこのコンバルモアは出ています。

今まで飲んだスペイサイドで、いやシングルモルト全てで、一番優しく温かなモノでした。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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