琥珀色の孤高/アードモア 6年 ブランデー・フィニッシュ THE SYMBOLS of SCOTLAND

久しぶりに駅の反対側へ行く事ができました。こっちの方がモルトマニア的にはいい店が多い。前記事で今の好みでいえばフェイマスグラウスよりティーチャーズの方が好きと書いたが、そのティーチャーズのキーモルトだそう。

マスター曰く、アイラ人気で価格も高騰し、樽不足などもあり、近年注目されているのがアードモアやレダイグであるという。ハイランドにしてはピートの効いたものが多くピート好きには無視できぬ完成度なのだそう。

いただいたこちらはアードモアでもスタンダードではないボトラーもので、わずか6年という熟成ですが、興味深いのはブランデー・フィニッシュというところ。色んな樽でやるなぁ、ブランデーもあっていいのでは?とおもっていましたが、やはりあったんですね。

6年の割に濃厚な色をしているのはそのブランデーフィニッシュのせいか、香るとピートが効いているのでアイラかなとおもいつつ、はっきりと違います。また言っちゃいますが、コーヒーのよう、というかカカオっぽいというか、甘くて苦い深い香りがします。

この香りがたまりません。かなり濃厚で素晴らしいです。ずっと香っていたいほど。飲んでみますとやはりピートは効いていますが、アイラのそれとは違い、薬品のニュアンスはありません。香りの期待を裏切らない、しっかりとしたビター系のチョコのような深い味わいです。ビターといっても苦いというよりは芳醇といった感じです。

そしてやっぱりブランデー効果か、似ているようで、今まで飲んだことがない不思議な、孤高の味わいなのです。60度近いので余韻も広がりもあります。

いやぁーこれは好きです。
またもやトップバッターにして本日のMVPです。

最近熟成年数の若いボトラーが続々と出ていますが、いかにも色も薄くて、どうせ若いからスタンダードと大差ないやろ、そこそこやろとおもってましたが、このアードモアは6年とおもえぬ深い味わいでした。

ブランデーフィニッシュはほとんど聞いたことがないけれど、相性抜群なのではないでしょうか?これは素晴らしいコスパのウィスキーです。6年とはおもえません。少なくとも、このシリーズだけかもしれませんが、僕はアイラのピートよりアードモアのピートの方が気に入りました。

店頭で買うのは難しいかもしれませんが、日本のボトラーなのでネットで買えますし、こだわりのバーには置いてあるかもしれません。こちら、柏は西の最果て、古酒の名店です。是非、アードモア、ハイランドピート、ブランデーフィニッシュ、そのどれかに興味があったら是非飲んでみてください。

真面目な記事になってしまいましたが、どうしよう、女性とか男性で表現できないな、似ているようで似ていない孤高の存在です。

アードモア蒸溜所はアバディーンシャーのボギー川の東側、ケネスモント近郊にある。スペイサイドモルトとして語っている文献も多いが、蒸溜所の職人たちは「ここはハイランドであり、ハイランドモルトだ」と断言する。
牧歌的な丘陵地の風景は、人を懐かしい優しいこころ持ちに誘う。近郊にはクラッシュインダーロックの森もあり、たっぷりの自然に包まれている。この地周辺は大麦の産地であり、ピート、清冽な水の供給が容易で、鉄道の便もよく、ウイスキーづくりに最高の環境といえる。蒸溜所の守り神は鷲(わし)。
「アードモア レガシー」のラベルには蒸溜所上空を悠々と舞う鷲の姿が描かれている。

創業は1898年。ウィリアム・ティーチャーの息子アダム・ティーチャーが自社ブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ ハイランドクリーム」のモルトウイスキー安定供給のために蒸溜をはじめ、現在もキーモルトとして貢献しつづけている。かつてはシングルモルト市場にあまり流通しておらず、カルトウイスキー的な存在だった。
「ティーチャーズ」のためのスモーキーなモルトづくりは変わることがない。ブレンドに使われるその香味は、ピーテッド麦芽を使用した心地よいスモーキーさと、麦芽を効かせた甘くスケールの大きい味わいとの評価がある。ハイランドの伝統的な香味スタイルを象徴するモルトウイスキーとも表現され、しなやかなピーティーさや果実味、複雑さを抱いている。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

参加無料

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