少し前まで、このダルマさんのようなボトルはどれもこれも高かった印象がある。
気になるけどちょっと手が出ないなぁという・・・
けれど最近、これに限らず結構マイナーな蒸留所のスタンダードモルトが手軽な価格で売っている。この値段じゃたいした事ないのかなとおもったりもしてましたが、侮れません。貴重なモルトがうれしい価格で出回っている今はチャンスかもしれません。
そうした一本の一つ
現行品とはちょっとラベルが違う気がするのでいつのものかわかりませんが、お高いものではありませんし、現行品と同じ構成のはずです。長期熟成ではないでしょう。いいものを飲んだつなぎに、ほどほどのものをというつもりでしたが、これが、シェリーの熟感が絶妙で芳醇なたいへん美味いやつでございました。
アメリカンオークのシェリー樽とスパニッシュオークのシェリー樽ブレンド
そこへほんの少しバーボン樽のリフィルをブレンドすることにより、複雑味のあるバランスを持たせています。
だそうで、
1口目は、よくあるスペイサイド系の出来のいいシェリーカスクだなとしか感じなかったのですが、
2口目には、あれれ、いやいや、これ、かなり美味いなぁ、よくある以上に素晴らしくない?という印象に変わり、
3口目には、やべぇ、めちゃくちゃ美味いやん、忘れられないな、また飲みたいな、これは素晴らしいな・・・
と、飲めば飲むほどいい印象に変わっていきました。
アルコールの強さやスモーキーなパンチはそんなに感じませんが、他のスペイサイド系シェリーカスクより濃厚で芳醇で、厚みがあるんです。どっしり、いや、じわりと重厚で飲みごたえ十分です。さらにはシェリーの効きすぎでウィスキー本来の風味を殺している感じもなく、スウィーティーで香ばしくていい感じ。
スペイサイド系シェリーカスクはどれもこれも美味いですが、さっぱり、ライトで飲みやすいのではなく、フルボディで濃厚で美味いんです。現行品もこれと同じなら相当コスパがいいぞ、これ。
印象に残るとも、残そうともおもわずに飲んだ、つなぎの一杯のはずが、忘れがたき、手放せぬ一本に化けました。よく見るとラベルもラインナップも分かり易いし統一感があり、幾多の蒸留所の中でも極めてハイレベルでいい仕事してますな、グレンロセス。
色んなタイプのラインナップがあるので、好きなタイプを選んで是非飲んでみてください。たぶんここはハイレベルにいい蒸留所です。ブランドにも色々あるように、ここグレンロセスは歴史、技術、品格、もしかしたらスペイサイドでもトップクラスなのではないでしょうか?TOYOTAじゃなくてLEXUS?そんな気がするレベルの高さ。
ただのぽっちゃりさんかと思っていたら、脱いだら凄かった。色気も品も半端ないイイ女であった・・・という感じか?もし、女性読者がいたらすいません、無理やりウィスキーを女性に例えて表現しています。
いやー、素敵な女性でした。
ザ・グレンロセスは、卓越した品質により、数々のアワードを受賞しているスペイサイドのシングル・モルト・ウィスキーです。
その蒸留所は、スペイサイドの中心部、ロセス川のほとりにあり、1879年からシングル・モルト・ウィスキーを製造してきました。
スペイサイドは、独自のスタイルを持つ高品質なシングル・モルト・ウィスキーの中心地として世界的に知られており、澄んだ山の水がピートの上を流れるスペイサイドの涼しく湿った気候も、独特な味わいのモルトウィスキーをもたらす重要な要素となっています。
ザ・グレンロセスは、元々、モルト原酒として使用され、ブレンダー達から味わいとクオリティーの核となる “TOP DRESSER”と珍重されてきました。
大きな銅製の蒸留器でじっくり時間をかけて蒸留後、上質なオーク樽で熟成するというプロセスには、伝統と経験に基づいた技術が駆使され、グレンロセスならではの、甘く、フルーティーでエレガントなスピリッツが生み出されています。
熟した果実味、柑橘系やヴァニラの香り、スパイシーなフィニッシュなどの複雑味が、滑らかなテクスチャーの中に絶妙なバランスで包みこまれており、そうした味わいの表現は、長年の独自の手法に裏打ちされています。
また、丸みを帯びたボトルは、古くから蒸留所で使われてきたサンプル・ボトルを象ったもので、ラベルには、テイスティング・ノート、蒸留年、瓶詰年の他、モルト・マスターのサインが記されており、確かな品質を保証しています
参加無料
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