もう帰らせていただきます/ベンリアック 1998 PXシェリーパンチョン 16年

昨日最初の一杯がこれでした。最初にして今の自分の好みと100%マッチョ、マッチしていました。何の文句もありません。パーフェクトです。

ベンリアック1998 シェリーパンチョンは、スペイサイドとしては極めて珍しい3回蒸溜のシングルモルト。ペドロヒメネスシェリーパンチョンの16年熟成で、シェリーのふくよかさを全身に纏っています。
エステリーで軽やかな甘い香りにプラム、ナツメヤシ、糖蜜、ソーテルヌワインの馥郁とした香りが加わります。口に含むとカカオビターが舌の両端を刺激し、しぶ皮入りのマロンクリーム、ジンジャービスケット、デメララシュガー、ソーテルヌ、リコリスキャンディとなり、ドライに切れ上がります。
ダークシェリーの厚みのあるフレーバーの満足感と、3回蒸溜の軽やかさによる抜けの良さが見事にマッチした革新的なシングルモルトです。

好奇心は色々ある、未知のシングルモルトを色々飲んでみたい。
3000円のも30万円のも飲んでみたい。

けれど、一番好きな感じはこれでもうよくね?

というくらい、一点の曇りもなく美味しいので、やべー、最初の一杯でもう帰りたくなりました。M1グランプリでトップバッターが優勝しちゃうような感じです。

特徴としては、やはりシェリー感満載の上品で、よくある王道系ですが、こちらは3回蒸留をしているらしく、えぐみ、タンニン感というものがまるでありません。非常に上品で飲みやすいのに56度もあるのだそうです。度数を感じさせません。好みは人それぞれでしょうが、この手のパターンとしてはひとつの極地でしょう。

ベンリアックとグレンドロナックが、なんやかや、ブランドイメージといい、品質といい、自分の中では一番かっこいい感じ、嫉妬してしまう存在です。

ベンリアック蒸溜所は、スペイサイドのエルギンの南に1898年、誕生しました。20世紀はブレンド用の原酒として活躍していましたが、2004年に独立系蒸溜所として生まれ変わり、バラエティに富んだシングルモルトをリリース。
そして、この度ウイスキーマガジン誌の「アイコンズ・オブ・ウイスキー2015」で「ディスティラー・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、シングルモルトとしての評価や知名度がどんどん高まっています。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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