汝スタンダードを知れ/ダルモア/クライヌリッシュ

引き続き、飲んだスタンダードのものでアリだなとおもうものを。ナシじゃというものは書きません。

ダルモア12年

ブランデーかコニャックかという猛々しいボトルに恐れをなし、ちゃんと飲んだ記憶がない。色も濃い。こういうボトルはそれだけでお金かかってるんじゃないかな。空になったらウーロン茶をこれで飲もう。

中身の方も猛々しいんだろうなと想像してましたが、かなり澄んだシェリー&レーズンの香り。意外やかなり気品のあるもので、超素敵な香りでした。

飲むとそこまでの芳醇さは感じず、スッと入っていく感じでイメージと違いライトな印象を受けました。個人的には香り8、味2、味が悪いわけじゃないです。飲みやすいです。けれど香りの印象がとても強かったです。ここまでいい香りだと水やソーダで割ってもその芳香が漂うんじゃないでしょうか?猛々しい見た目と違って、上品で飲みやすいです。

ダルモアは、ハイランド北部、クロマティ湾の入江にあるアルネスという町の郊外に蒸溜所を構えています。
創業は1839年で、原酒は現在、ホワイト&マッカイのキーモルトとしても採用されています。

ボトルには立派な角を持つ雄鹿の顔のレリーフが貼り付けられています。
これは、創業者のマッケンジー氏の祖先が、狩猟中に雄鹿の角で怪我をしたスコットランド国王、アレグザンダー3世を救ったことで、お礼としてその雄鹿を模した紋章を与えたことが由来となっています。

クライヌリッシュ14年

これはシングルモルトをほとんど置いてない店で飲みました。アードベックとラフロイグとグレンリベットしかない店になぜかこれがありました。

これはシェリー樽ではないだろうな。シングルモルトらしい王道の香りと味、といえば聞こえはいいが、はっきりいって個性がわかりにくい。目隠しテイスティングをしたら何かわからないだろう。例によってリンゴ、潮の香り、ヨードとかわかりませんが、これこそ典型的なシングルモルトですよという要素が全て入ったような、そうであれば完成度は高いんじゃない?

アイラとスぺイサイドの中間、まさにハイランドならではというか、悪く言えば特徴がない、よく言えば全てが入っている、そんな、ザ・シングルモルトな潔さという印象。あえてこれを好んで飲むことはないだろうが、これを愛飲する人こそザ・モルトマンだろう。

クライヌリッシュ蒸溜所は、北ハイランド地方のブローラにあり、1967年に建設されました。
しかしその地の隣には、1819年にサザーランド公爵の手によって、最初のクライヌリッシュ蒸溜所が建設されていました。

1967年に新しいクライヌリッシュ蒸溜所が誕生すると、かつての同じ名の蒸溜所はブローラと名を変えて、1983年まで操業していました。

ブローラ蒸溜所が閉鎖されると、新しいクライヌリッシュ蒸溜所はブローラ蒸溜所の歴史も引き継ぐこととなりました。
ラベルには、旧クライヌリッシュことブローラ蒸溜所の創立年が記載されています。

今回はハイランド2連チャンでしたが、なるほどなぁ、完成度は高くとも自己主張しすぎない仕上がりだなぁと感じました。印象に残らない?いやそういう意味じゃなく全然とんがってないのであります。

ダルモアはシガーによく合うそうです。シガーは知りませんが、ボトルはかっこいいし香りは極上だし手元にあるとダンディーだな。かっこつけたい中国人なんかにバカ売れするんじゃないでしょうか?

by イップマン

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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