1753年にペンシルバニア州スカエファーズタウンで創業したミクターズ蒸留所。独立戦争を率いたジョージ・ワシントンが兵士を鼓舞するために与えたのが、ミクターズといわれているそうです。
バーボンは、イギリス大陸(スコットランドやアイルランド含む)からの移民が、新大陸でもあの酒造ろうぜ、でも大麦が難しいからコーンでやろうってことで始まったとおもっていたので、スコッチの最古参、『ザ・グレンリベット』の1824年より古いなんて信じられなかったんですが、まぁ、1824年はあくまで「政府公認蒸留所の第一号」だから、それ以前から色々とあったのです。
もう、メルカリでは5000円以下では箱や空き瓶しか買えない悪辣なウィスキー市場、今日もせっせとリサイクル屋や遺品整理屋は個人所有のお酒をただ同然で強奪しています。遂には投機の対象にもなっているようで、実は私個人の熱は冷めています。今欲しいボトルはありません。欲しい=私の場合は「飲みたい」ですので。
そんな中にあって「ミクターズ」この異星からのエイリアンのような名前のバーボンは、見かけるけど情報が少なく、
ミクターズはアメリカで最古のウイスキーの蒸留所のルーツを持つ、プレミアムウイスキーブランドです。1753年からの長い歴史を持ち、“最高のアメリカンウイスキーをつくる”という使命のため、何よりも品質を追求し、コストや時間を惜しまないウイスキーづくりを一貫して行っています。
こんな宣伝文句だけを頼りにしました。
まずは
ミクターズ スモールバッチ
最初の一本はこれだと直感しました。(全部スモールバッチなんですけどね。)おーなんと上質なバーボンよ。宣伝文句の「何よりも品質を追求し、コストや時間を惜しまないウイスキーづくり」というのが感じられる味と芳香、1万オーバーなバーボンのレベルに達しています。
これを気に入ったお客さんが今すぐ全部買いたいけど、スマホのバッテリーが切れて買えないというので、私が代わりに購入し、後日、試飲祭りとなりました。
ミクターズ US★1 アメリカン
同じ方向、同じニュアンスを感じるも、やや硬派な香りと飲み口です。男っぽい。
モルト、コーン、ライをバランス良く使用。バーボンウイスキーやライウイスキーと異なり、新樽ではなくバーボンバレルで5年以上熟成を行うことで、豊かでまろやかな味わい。
ミクターズ サワーマッシュ
同じニュアンスだが、明らかにフルーティーで甘く優しい。風味が余韻となって広がる。
バーボンとライ ウイスキーの両方の味の特徴を持ったウイスキー。
サワーマッシュとは原材料の一部を次の製造時に加え、味の向上を図る製造方法です。更に樽での熟成を経て、独特の濾過によって比類なき味わい。
ミクターズ US★1 ストレート ライ
上質さは変わらないが、ライだけあってニュアンスは異なる。よりオーガニックで控えめな風味。ライ好きにはいいだろうが、これでミクターズを語るなかれ。
厳選されたライ麦を使い原酒を温度が高い倉庫で熟成しシングルバレルで瓶詰め。
味の特徴は、軽いスパイス、黒胡淑、マーマレード、プラム。スパイスの効いた穀物と軽いキャラメルの香り。
という感じで、万人、特に女性も含め、一番美味しいと感じるのは、ミクターズ サワーマッシュであるという結論でした。
「ミクターズはやっぱり良い」という結論で満足してたのですが、そもそも、全部を比較するきっかけとなった、ミクターズ スモールバッチ、かなり減っているけどもう一度確認してみようと最後に飲んでみますと・・・
アンレまー!!
ミクターズ US★1 アメリカン
ミクターズ サワーマッシュ
ミクターズ US★1 ストレート ライ
これらすべての良いところを混ぜたんじゃないか、これが一番美味いじゃないかという結論になりました。
それぞれに、ささやかな違い、個性をまとった逸品ではありますが
ミクターズ スモールバッチ
この一本が、全てのミクターズの良さを纏っている気がしました。
一本だけならこれで十分です。
なお、
ミクターズ バーボン 10年
という現在の最高級品は、価格がキャリーオーバーなため、飲めていません。
もちろん、これが一番だろうよ。
決してお安いバーボンではないですが、価格と味が納得の上質なエイリアン、ミクターズでした。
参加無料
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