今を追いかけないで/ボウモア ヴォルト カスクストレングス

アイラの女王でしたっけ?ボウモアに始まり、ボウモアに終わる・・・
特に贔屓の銘柄ではないが、たしかにボウモアは他のアイラと違う。他のアイラもみな違うんだけどはっきりと違う。なんだろう、麦かな、海が違うわけないから作り方に個性と伝統があるのだろう。

これは当店ではなくいきつけのお店でいただいたものだが、はて、頼んだっけな、自分の店にも新しいのが数本あるからしっかりボウモアを復習したかったのだろうか、きっと店主のご厚意で提供していただいたものだろう。ほろ酔いで覚えていないや。

56度のカスクストレングスとはおもえない柔らかさと甘さ、けれどやっぱりアイラ、独特の個性的な味わいはほのかにスパイシーで芳醇で、ボウモアらしいボウモアの王道といえる円熟味。

モルトに寄った店じゃないのにこういうのがあるのが、歴史あるバーの奥の深さだ。今じゃとても買えない値段です。

キリがないほど色々飲んできて最近おもうのは、美味けりゃなんでもいいで、年数や世間の価値感、値段に惑わされないように注意しているが、やっぱりウィスキーブームといわれる(転売の世界だけだろう)今よりも、失われた10年、20年、もっとそれ以上、昔のスコッチは美味しいです。ラベルも白いより黄ばんだわら半紙のように時を重ねたものに赴きを感じます。

ボウモア ヴォルト カスクストレングスはたしかに「アイラの女王」でした

昔はよかったなんて言いたくないし、そんなじじいにはなりたくないが、やっぱり昔はよかった、のではなく今についていけない。さっぱり。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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バー(角打ち)のある多目的スペース

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