イップマンです。こんにちは。
これはボトラーズじゃないよなぁ。
あの威風堂々の「Arran」のラベルじゃないからややこしい。
アイランズと分類されるスコッチはいわゆる、その他の島々ということなので
アイランズ共通の味や特徴があるわけではない。
その島独自の個性で成り立っている。
アランというところは、比較的新しい蒸留所みたいだけど
シーバスブラザーズで社長を務めたハロルド・カリーという人が
「俺の蒸留所が欲しい」
という情熱で作ったところ。
世界的に有名なブレンデッドよりも、俺の原酒、いやシングルモルトをというこだわりおじさんなんだろうなぁ。
だから、尖っています。
一般にスコッチというと
バランタイン
シーバス
ジョニー・ウォーカー
カティサーク
など、どこでもお目にかかれるものが有名ですし
シングルモルトとして売るよりもそういう有名なブランドの原酒として提供した方が儲かるし経営は安定するようだ。
ほとんどの蒸留所は有名スコッチの原酒として成り立っているのだ。
そして、スコットランドの誇るスコッチ文化も変遷を遂げ
親会社は他のヨーロッパ諸国ならまだしもタイやフィリピンだったりする。
もちろん日本もその一つ。
なんとなくだけど、そういう諸外国の色が出ていないスコッチを応援したくなる。
手も意見も加わっていないスコットランド人だけの味を追求したい。
で、アランに話を戻すと、最初飲んだ時はあまり好みではなかった。
そのまま飲むシングルモルトとして頑固で硬派なので、どれもキツイと感じたのかもしれない。
けれど、色々巡り巡って再びアランに戻ると
「あっ結構好きなやつかも」
と気が変わってきた。
色々飲んで、自分はどうも
「香りも味もしっかりめ、濃厚な方が好き、おまけにどうせならクセの強いピートも効いた方がいい。」
という事で、これはそれら全てが堪能できるという意味でとっても完成度が高いとおもいます。
相変わらず、批評家のような
バニラ、レモン、パイナップルのフルーティ・・・
とかは一切わかりませんが
これは、香りも味もしっかりしてて、間違いなく高いモルトでしょ
という感じがするんです。
1万越えの部類でしょ。
けれど、実際はレアであるにも関わらずそんなに高くはないようです。
値段に幅のあるスコッチワールドですが、希少価値が相当重視されてますんで、高いからうまいとは限らないところもまた面白いです。
とにかく、犬っころのボトルでなめてましたが、これはレベルの高いシングルモルトです。
いい酒だと実感できます。3種飲んで、今日のMVPだと感じたので間違いないです。
きっと今ならまだどこかで飲めますし買えます。
この犬っころにも深い意味があるそうですが、そんなの知りません。
参加無料
コメント