クリスマスの夜に/スプリングバンク 12年 カスクストレングス

これは以前書いたような気がするが再登場である。

クリスマスイブの夜、とある事情で束の間の独身生活となった私は(別に修羅場があったわけではありません)こういう日こそ男一人でバーへ繰り出すべきだと決意し迷わず(迷った)向かった。

こんな日はいつもとは違う。

誰もいない店内で店主が一人、よかったぁ、と胸を撫でおろす。
きけば毎年この日は客入りがサッパリで、ノーゲスも覚悟していたという。

一応馴染みのないクリスマスソングが流れ、お通しは気合の入ったローストビーフと、店主なりの準備、おもてなしで、静かなイブは誰も来ず過ぎていった。

元々、男性率が高く、独身率も高いこのお店
やはりこんな日はみんな(恥ずかしくて)来ないんだろうか。
どうせ、大した用事もないくせに・・・

こういう日に一人でやってくる人に惚れる、特に女性ならなおさら・・・

なんて言いながら、何を話したか覚えてないが、酔っぱらって、よーし明日はいい酒を持ってくるよとつい口が滑ってしまいました。

明日、つまり25日のクリスマスはこの店でうどん鍋パーティー(男祭り)があったのだ。もともとそれに参加するはずでイブの今日は何も決めていなかった。

つまりこの、スプリングバンク 12年 カスクストレングスは私が持参したものです。

当時といってもほんの数年前までこの新スプリングバンクがなかなか手に入らず、10年スタンダードもなかなかなく、ネットでは高額で諦めていたのだが、八重洲のリカーズハセガワの北口店に行ったらこれが2本置いてあり、しかも諭吉さんでお釣りが来る価格だったので購入していたものでした。よそではまず売っていない、仮にあっても10000円では足りないのが相場だったが、こういうことはたまにある。

数年前、どこかの店でショットで飲んだことはあったが、それ以来だ。

やはり、素晴らしく美味しい。上品に甘く、上品に香り、上品にガツンとした喉越し、余韻・・・
キラキラしている。以前ボトラーで25年だかを飲んだがそれ以上の感動の美酒である。

こんなに完成度が高かったっけ?
マジ、心の底から美味いです。

別に私の手柄ではないので、素直に褒めてつかわす。

こうして、素晴らしいこのお酒が私の手から離れることになったが、お酒は所有するものでなくみんなで楽しく飲み交わすものというポリシーなのでこれでよかったのだ。

クリスマスの夜に飲む
スプリングバンク 12年 カスクストレングス

は最高の美酒であり、きっと忘れない思い出

となった。

そして男祭りは本当に男だけで過ぎていった。

クリスマスは予定があるふりをする
恋人同士で過ごす、無理やりなんとかする・・・

そんな俗社会の価値観なんて捨てようぜ・・・

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

参加無料

Space ODDITY

バー(角打ち)のある多目的スペース

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