いつか消えゆく女/キングスバリー ゴールド インペリアル21年 1995

インペリアルは初体験でいきなり歴代トップレベルの美味さと感動した美酒でしたが、たまに訪れる別のお店でも入荷していました。会社は違うけど、同じ1995年の21年ものでした。

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先に飲んだのが、前に書いたベンリアックだったので、やはりこちらのインペリアルはとても多彩で女性的な味わいです。ザッツ、フルーティー、スウィーティー、フローラル、蜜の味・・・男前とは真逆です。

よくあるスぺイサイドの系統の中でも、悪く言えば弱い、よく言えばもっとも気品がある部類だと感じます。前回いただいた時に比べると、開栓したてだったので、華やかさはやや控えめに感じましたが、やはりこれは美酒です。前の感覚ですと、時間の経過とともに益々花が開きます。

まさにインペリアルな気品に溢れており、あまり度数を感じません。ライトに飲めてしまいますが、優しくて繊細な味わいが広がっていきます。前にも書いたけど、ブレンデッドの役目で終わった蒸留所のようですが、どんなにブレンドしても、この原酒の味に敵わないでしょう。

まだ、2度目のインペリアルですが、シングルモルトの中で最も上品だなという印象は変わりません。想いが強くなるばかりです。

大人気の閉鎖蒸留所の中では、価格沸騰してない部類のインペリアルですが、
なんでかなー、なんでやろー、香りも味も折り紙つきやろうに・・・

いつか金持ちになったら今のうちに手に入るものは手に入れちゃおう
などと妄想してみる。

インペリアル
あなたを全部買い占めたい
いつか消えゆく美女だから

何度も閉鎖と再開を繰り返してきたインペリアル蒸留所ですが、 すでに10年以上稼動の気配がなく、近年は閉鎖蒸留所として 過去の原酒を味わうのみとなっています。
今後のことはさておき、これまではボトラーズブランドより一時期いくつかのリリースが見られたものの、コンスタントにリリースがあるわけでもなく、貴重なシングルモルト原酒であることは間違いありません。

キングスバリーがカスクストレングスでリリースしたこのボトルは、マーマレードやハチミツにフローラル、シトラスといった美しく上品な香りの 構成要素が波のように押し寄せ、実に厚みのある堂々たる味わいをみせてくれています。
世に出る樽数が少ないだけに、突き抜けた味わいといったような 評価のボトルがあまりない蒸留所ですが、しみじみと旨い、派手さはなくとも実に気品ある深い味わいがどこまでも続いていき、まさに「インペリアル」という名にふさわしい佇まいです。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

参加無料

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バー(角打ち)のある多目的スペース

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