一途な女/ケイデンヘッド ベンリアック 10年 2008

モルトブームにのって(ホンマかいな?)、ボトラー含め品数や流通が増えてきたと感じる昨今ですが、どれも高いなぁ。もう、諭吉さんで足りないのは当たり前な勢いです。

バーとかも大変だろうなぁ、元が高いからショットも高くなる。
高くて美味しいのは当たり前だけど、続々と出てくるこれら、果たして・・・

こちらは大好きなベンリアックのケイデンヘッドからのもので、10年なのでそんなに高くありません。

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大変美味しいこちらと似た感じなので、期待していただきました。

すると、おやっ?

ベンリアックに共通する、甘美でフルーティーな香りはあまりしません。
香ってすぐにこれはファインオークかバーボン樽で、長期熟成ではない事がわかります。
香りが悪いわけじゃないのですが、フルーティーではないんです。ずっしり、男一直線なのです。

飲んでみると、ホグスヘッドのシングルカスクとのことで、芯のある厚い飲みごたえですが、これまた男一直線で、華やかな広がりというのがありません。ピートも理科室も感じません。

何と表現したらいいのか、例えによくあるような、バニラとかフルーツとか花とか、複雑な味が広がるのではなく、一つの味なのです。しかしそのシンプルにして太い味わいは筋が通っていて美味しいです。

男一本セブンスター

というコピーが昔ありましたが、余計なものを何も混ぜてないぜな潔さがあります。
太くて厚くて深い味、でも複雑なものではなく一種類だけ。

そんな感じです。

これが、シングルカスクのホンモノなのでしょうか?

今まで飲んできたベンリアック、あるいは他のいろいろなシングルモルトと違って、あまりにシンプルで骨太であったので、こういうのもあるんだぁと、新たな体験でした。

シンプルで太くて厚くて美味しい、でも複雑多彩ではない。
こんなモルトを経験してみたい方は是非・・・

私の印象は今までのベンリアックとちゃう!でしたが、店の若いマスターは今までベンリアックはピンとこなかったけど、これで凄さを知ったと言ってたので、捉え方は人それぞれです。

どうしよう、男前と書いてどう落とし前をつけようかな。
タイトルにしたのは、そういう理由です。

ケイデンヘッドは1842年アバディーンに創業したスコットランド最古のインディペンデント・ボトラーです。100年に渡り、創業者の元で 経営されておりましたが、1972年、スプリングバンク蒸留所を所有する J&Aミッチェル社に経営が引き継がれ現在に至ります。ノンチルフィルターと ノンカラーリングをポリシーとし、175年以上の歴史が積み上げた 蒸溜所とのコネクションと磨かれた目利きによる品質の高さは他の追随を許しません。

ベンリアックはホグスヘッドの10年熟成で、シングルカスクのカスクストレングス ボトリング。
色はライトゴールド。香りはバター、みたらし団子、レモンケーキ、蒸しパン。 味はジューシーなサルタナやアプリコット、オリーブ、ローストしたアーモンドが広がります。 フィニッシュに現れる熟成した紅茶葉の苦みがアクセントとなり心地よい余韻が広がります。
若いながらもバタリーで濃密なテクスチャは舌だけではなく口全体をしっかりと捉え、 飲みごたえのあるベンリアックのシングルカスクです。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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