地元に戻り、いつものバーでいただいた一品です。
これを書くのは苦労するな、どこの蒸留所か不明なボトラーですが、大抵は画像検索などで探し当てることができるのですが、ない。
あんまり一生懸命調べてないからでしょうが、シルバーシールでもこのラベルデザインはない気がします。
しかしマスター曰く、古いシルバーシールの16年ものですが、時代背景的にフランス向け流通のものと考えると「グレンマレイ」で間違いないとの事でした。
現行のグレンマレイ12年は今とても安価で手に入りやすいですが、グレンマレイ自体は日本では知名度は高くありません。その爽やかでライトな味わいは、ブレンデッド用に重宝されてきたようです。
かつてはこの店にもグレンマレイのシャルドネカスクなどがあったそうです。(←香港話の流れで)
いただいてみますと、やっぱり日本に戻ると元の味覚音痴になりました。
優しくて甘い、よくある感じのスぺイサイドモルトであり、旧ボトルで時間の経過が関係してるのか、アルコール刺激は少なめ、柔らかに開いてはいますが、なんだろう、薄めの古酒にありがちというか、自分がそう感じるだけですが、ほんの少しのゴム感というかサビ感を感じるのでした。
元気、ビンビンノリノリなキルホーマンを飲んだ後だったので余計そう感じるのでしょう。
[st-card id=1244 ]今回は個性を拾いにくい、感覚が鈍ってしまいましたが、グレンマレイはフランスで人気なのかもしれませんが、個人的には主役ではなく脇役、いつの時代もブレンデッドに重宝される、なくてはならない蒸留所という印象です。
飲んでみますとなるほど、過度に自己主張しない爽やかな上品さに包まれています。だから、様々なウッドフィニッシュにも合う、ブレンデッドにも合わせやすいのだとおもわれます。
名前も顔もご存知ないですが、最近ニュースでずっと脇役だった38歳の女優が主演のドラマが決まり、
「私なんかに今さら需要があったなんて」なんてコメントを見たような見ないような・・・
そんな名脇役時々主役なのが「グレンマレイ」なのだ。あくまで個人的には。
そんな存在はいつ、どんな時でもそばに寄り添っていても心地がいいものです。
信用できますからね。
シルバーシールは、今は存在しないイタリアのインポーター・セスタンテ (Sestante)の流れを汲むボトラーです。スコットランド・グラスゴーに本拠を構えていますが、その生産本数の少なさからほぼ全てがイタリア国内で流通しているようです。セスタンテのボトルはオークションなどでかなりの高値がついていますが、シルバーシールも同様に、今後の値段の高騰が避けられません。他では見られないボトル形状やセンス溢れるラベルは注目度抜群です!なおラベルに生産地域区分表記がありますが、「アイラ=オレンジ」、「ハイランド=ブルー」、「ローランド=グリーン」、「スペイサイド=ゴールド」、「キャンベルタウン=レッド」と区別されているようです。
参加無料
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