失われた女/The Lost Distillery

香港の免税店にて、色々なシングルモルトがあり、何を買おうか迷った。免税店によくある1リットル瓶はお買い得だが重いし、リッター瓶は2本まで、普通のボトルは3本と説明された。そんな中に、さほど高くもないのに、The Lost Distilleryというシリーズのボトルが何本かありました。

かつて実在し現在は失われた蒸溜所=ロスト・ディスティラリー

そそられるじゃないか

しかも、シングルモルトの世界ではブローラやポートエレンを筆頭に閉鎖蒸留所のボトルは激高だ。もうほとんど手に入らないのだから当然だが、その価格ほどに美味なのかは微妙だ。何かしら問題があったから閉鎖し、再開の目途もない、売れなかったのだ。

それでも閉鎖蒸留所はモルトファンを魅了する。

だったら、ネタとしてもこの「The Lost Distillery」というボトルでも買おうかなとおもったが・・・

オークナギー
ガーストン
ストラスエデン
トウィーモア
ジェリコ
ロシット

あれ、知らないぞ、レアすぎて全くわからない・・・

あまりにその名前がわかんなかったので、やっぱりやめておきました。
大きな後悔かもしれません。

しかし、日本に戻り、あのボトルは何だったんだと調べてみると

かつて実在し現在は失われた蒸溜所=ロスト・ディスティラリーのウイスキーを現代に蘇らせることを目的に設立された、新鋭のインディペンデント・ボトラーです。その手法はというと、奇跡的に残された古いウイスキーを使うようなものではなく、また秘伝のレシピを使うのでもなければ、DNA分析を活用するものでもありません。
―全ては歴史の書物から。
数々の書物に残された記録を頼りにグラスゴー大学教授マイケル・モス氏の監修の下、古の蒸溜所でつくられていた幻のウイスキーの味わいを再現しています。
全て、かつて存在していたとされる蒸溜所の名前を冠したブレンデッド・モルトウイスキーです。

なのだそうです。
ブレンデッド・モルトということはヴァッテッドという意味でグレーンは入っておらず、シングルモルトだけのブレンドなのだろうか。そして、グラスゴー大学教授マイケル・モス氏という人が何者か知らないが、関わった人たちもその「The Lost Distillery」は飲んだ事がなく、文献に基づいて作っただけっぽい。

その試みや商品テーマも相まって、日本のネットではほぼ完売で手に入らないっぽいから、買っておけばよかったかもしれないけど、あくまで名前を借りただけの別物なので、まぁ、いっか~。

ウィスキーブームが続けばこういう試みも益々増えていくでしょう。
自分は将来例えどんな金持ちになったとしても、高すぎる閉鎖蒸留所のホンモノを高値で飲むことも買う事もないだろう。ウィスキーフェスティバルなどで遭遇するのを願うのみだ。

私はコレクターではなく、いつかは飲んでしまおう、あるいは誰かに提供してしまおうという考えだが、ウィスキーに限らず、かつて実在し現在は失われたものというのは人々を魅了し続けるものですね。

初恋の女性や元カノなんかも・・・

消えたわけじゃなくどこかで元気にしてるのでしょうけど・・・。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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