原点回帰・いつか会う女/ボウモア12年

近くて気軽で安い、自分にとって一番楽なバーにはモルトがない。もとい少ない・・・でもって最近はラムロックなどをいただく事が多い。俺にラムをくれをやっておけばよかったかなとおもえるほど種類が多く、味も違い覚えきれません。

モルトと比較にならぬほどラムは多い。南米、中南米、カリブ海・・・こんな美味い酒をかの国の労働者は飲んでないだろう。ヨーロッパで作られ、植民地で作らせ、また回収する・・・そんな歴史の名残を感じずにはいられない。

そしてスコッチも飲むには飲むがブレンデッドのソーダ割でいいかぁ・・・な残暑見舞いです。
なんだかもう暑さも少し和らいで日が暮れるのも早い気が・・・

そして、色々飲んだ後に、珍しいモルトもないから原点回帰でフツーのボウモアを改めて飲んでみました。
尊敬に値する柏の西の最果て店主の一番のモルトがボウモアだそうだ。

「ボウモアに始まりボウモアに終わる」

なんて言葉があるくらい歴史と伝統を重んじる由緒正しき蒸留所なのだ。

村上某のエッセイの舞台もアイラ島のボウモアだ。

香ってみると明らかなるアイラピートだが、カリラより華やかではなくラガブーリンより滑らかではない気がする。飲んでみると、これがボウモアっぽさかな、潮っぽくもあり紙(いわゆる段ボール)っぽさが際立つ。

うーん、この紙っぽさが自分の中のボウモアだ。

色々飲みなれた今となっては、香りも味もおとなしい。弱い。40度じゃ物足りない。
しかしこれが変わらぬボウモアの基本、原点なのだなと再確認する次第でありました。

久しぶりに飲んでもやっぱりブレない、この風味・・・

数あるモルトの中からこれを選び抜くなんてみんな変わっているなぁ、いや確かなる味覚の持ち主なんですな・・・

俺は・・・たまにでいいや・・・

昔、横浜は関内の駅地下のホームレスが酒を食らっていて、よくみたらボウモアのリッター瓶だった。

負けたとおもった。

何を負けたのかわからんけども・・・

こやつ、アイラの女王を独り占めかい・・・俺より幸せそうじゃないか、と・・・

スコットランド西岸沖のアイラ島にボウモア蒸溜所はある。1779年創業というスコッチのモルト蒸溜所のなかでも古い歴史を誇り、ほとんどの蒸溜所が自前での工程を手放したピート採掘や大麦のフロアモルティングなどの伝統製法を職人たちが頑に継承している。それはスコッチのモルトウイスキーづくりの大いなる遺産だ。
ボウモアモルトは、いつも海に抱かれている。ピートも製麦工程も潮風の影響を受け、しかも第1貯蔵庫はダイレクトに海に面し、海抜0メートルに位置する。凪いだ日も嵐の日も、海という自然環境と対話しながらモルトウイスキーは熟成していく。まさに海のシングルモルト。
歴史を積み重ねた本格感、そして潮の香と甘美な気品を抱いた他のシングルモルトにはない孤高ともいえるこの香味特性は、こうしたボウモア蒸溜所の特異な立地と伝統が育んだものだ。
さあ、海のシングルモルト「ボウモア」がスコッチ業界に誇る大いなる遺産とクラフトマンシップをたっぷりとご堪能いただきたい。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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