飲めばわかる至高/グレンロセス1985

「中庸」という言葉を知っていますか?私も最近教えてもらったのですが、意味としては「かたよることなく、常に変わらないこと。過不足がなく調和がとれていること。」

だそうで、最近の私の地元エリアである柏にはこのようなバーが多くて、楽しいんだけどまだ自分の居場所、主戦場が見つかっておりませぬ。たぶんないであろう。モルトの多いお店はあっても、やはり主力はカクテルでありオーセンティック、中庸なのだ。

この日最後に飲んだのがこちらのグレンロセス1985です。
自分の知識だけでは足りないから、モルトを調べて確認しつつ記事を書く事が多いが、これの具体的な解説は見当たらないので自分の直観でいこう。1985年に樽詰めされた19年だか20年熟成のグレンロセスのスタンダード、43度のものです。

グレンロセスについては

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ここで書いたが、色々なラインナップがあり、ピーテッドものも色々あるようです。
結論からいえば、自分が今最も好きな味、蒸留所がここかもしれません。

飲んでみて感じるのは(ピーテッドは知らない)樽の風味が浸透し、かなり深い味わいな事、バーボン樽でもシェリーのようなぶどう感がし、バーボンだよねぇ、あれシェリーかなとよくわからなくなるほどフルーティーで甘いところ、香りと余韻だけでも楽しめるところ・・・

などでしょうか?

ベンリアックやグレンドロナックも大好きだけど、コンセプトにより違いが明確なのに対し、グレンロセスはまだ3種くらいしか飲んだことないけど、全部にこれを感じます。全てを過不足なく満たしてくれます。また、飲んでみればわかりますが、人気のアイラなどとは全く別の飲み物にも感じます。

色々飲んだ後、最後にこれをいただき、やっぱりこれが最高なんじゃないか、という印象でした。

年配の先客が、私みたいな若輩者がモルトばかり飲むのが面白いらしく、私が飲んだものを俺もと隣で飲んでいました。ローズバンクも、マッカランの80年代(私は高くて飲めません)も飲んでおり、私なんぞが及ばない大ベテランの先輩でしたが、私の後にこのグレンロセス1985を飲んで、一番関心していました。いえ、たぶんそのように見えました。

「こっこれは・・・いいねぇ」

という感じで言葉に詰まっておりました。

本当に感動するほど旨いものに出会った時は、饒舌になるのではなく、言葉が出ないとおもうので、そう察しました。グレンロセスは他と違いがはっきりするほど個性的でいてフルボディな完成度に仕上げてきますね。

いただいたこちらは今となっては激レアで手に入らないものでしょう。
お値段もいい感じです。

けれど、自分はシグナトリーの25年ビンテージとか持ってるもんねぇ。シグナトリーなら手が届くんだもんねぇ。あぁ、開栓するのが楽しみじゃ。

予想外のモルト仲間に知り合えた夜でした。

ザ・グレンロセスは、卓越した品質により、数々のアワードを受賞しているスペイサイドのシングル・モルト・ウィスキーです。
その蒸留所は、スペイサイドの中心部、ロセス川のほとりにあり、1879年からシングル・モルト・ウィスキーを製造してきました。
スペイサイドは、独自のスタイルを持つ高品質なシングル・モルト・ウィスキーの中心地として世界的に知られており、澄んだ山の水がピートの上を流れるスペイサイドの涼しく湿った気候も、独特な味わいのモルトウィスキーをもたらす重要な要素となっています。
ザ・グレンロセスは、元々、モルト原酒として使用され、ブレンダー達から味わいとクオリティーの核となる “TOP DRESSER”と珍重されてきました。
大きな銅製の蒸留器でじっくり時間をかけて蒸留後、上質なオーク樽で熟成するというプロセスには、伝統と経験に基づいた技術が駆使され、グレンロセスならではの、甘く、フルーティーでエレガントなスピリッツが生み出されています。
熟した果実味、柑橘系やヴァニラの香り、スパイシーなフィニッシュなどの複雑味が、滑らかなテクスチャーの中に絶妙なバランスで包みこまれており、そうした味わいの表現は、長年の独自の手法に裏打ちされています。
また、丸みを帯びたボトルは、古くから蒸留所で使われてきたサンプル・ボトルを象ったもので、ラベルには、テイスティング・ノート、蒸留年、瓶詰年の他、モルト・マスターのサインが記されており、確かな品質を保証しています。

著者について: yipman 認証されたアイコン2
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

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潰れたバー今ただの隠れ家

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