これはティースプーンモルトと呼ばれるもので、シングルモルトにスプーン1杯の他のシングルモルトを加えたもの。99.99999……….% シングルモルトです。

本当にスプーン一杯なのかは定かではありません。名前先行でしょう。ウォードヘッドは蒸留所非公開となっていますが。三角のボトルで鹿のマークと紹介されているのでグレンフィディックです。店主曰くそのフィディックにスプーン一杯のバルヴェニーを加えたものだそうです。同じ敷地にある姉妹蒸留所なので、えらい簡単やないかい。

こんなものが作られる背景にはグレンフィディックにはグランツというブレンデッドがありますが、それ以外には出さない、自前でやるんだという信念があるようです。実際グレンフィディックのボトラーは聞いたことがありません。

グレンフィディックはどこにでもあるので逆に好んで飲まない傾向があるし、現行スタンダードは最近のブレンデッドに似た固さがあり、シングルモルトとしての面白みがないと感じていますが、熟成の長いものやシェリーカスクなんかはお手頃で美味しかった印象もあります。とにかく、手軽に飲める、手に入るのであまり追いかけてないだけかもしれません。

しかしこうして19年ものというフィディックにスプーン一杯のバルヴェニーを加えたもの(ホンマかい)を飲んでみますと、崇高な味わいに落ち着いているのだな。

個性は言いづらいけど、フルーティーで甘く、高貴なハチミツの風味、旨味が豊かに広がります。よく見るとホグスヘッドとありますので19年のホグスヘッドだとそれ以上の熟成感、濃密感があります。

これがグレンフィディックかよ~。
これで十分やないかい。

と見直す、惚れ直してしまうのでした。

最近、記事もタイトルも安易だなぁ、我ながら・・・

昔グレンモーレンジが親会社だった時に間違えてアードベッグとグレンマレイの樽を混ぜちゃって、廃棄すべきが、飲んでみたら美味いのでセレンディピティ(偶然の産物)という名でリリースしたりしたこともあるそうです。ブレンドは何も有名なブレンダーの特権仕事ではなく、愛飲家が自分の好みでやってみてもいいのではないでしょうか?

ウィリアム・グラント社が所有するトレードマークの鹿をあしらった独創的な三角のボトル形状で知られるスペイサイドモルトの「ティースプーン・モルト」です。香りは穏やかでメロン、熟したいちじく、バニラ、蜂蜜がふんわりと広がります。口に含むと洋梨、メロン、黄桃といった完熟フルーツが口中を満たし、きめ細やかなバニラクリームがナツメグのアクセントを伴いフルーツたちを包み込みます。

ティースプーン・モルト : あるシングルモルトに他のシングルモルトをティースプーン1杯加えたブレンデッドモルト。

著者について: yipman
香港の中国武術家。詠春拳葉問派宗師。

参加無料

Space ODDITY 柏蒸留酒販売

バー営業だめっていうからシングルモルトの酒屋としてやってく

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