こちらは正式名称を何というのかよくわかりません。
ロッホローモンド蒸留所で生み出されるインチマリン原酒。
綿密に作り分けられるロッホローモンド原酒のなかでも特殊なデザインのスチルで蒸留され、より効果的かつ柔軟に多様なフレーバーを生み出すことが可能で、ティーフレーバーの強い特徴的なタイプのモルトとなります。
とありますが、
インチマリン原酒なのかロッホローモンド原酒なのかはっきりせい!という文章です。
元々、閉鎖蒸留所となってしまったリトルミルの第二蒸留所だったのがロッホローモンド蒸留所であり、そこのブランドがインチマリンなのですと。
大好きなボトラーの長期熟成なので期待感と信頼感がありましたが、店主曰くかなり変わった味だよとのことで、あぁ、それは恐らくあれだな
紙っぽい
やっぱりそうで、紙、段ボール、わら半紙のニュアンスで、自分はこれが苦手ですが、20年の熟成のせいか、これがいい感じに熟成に調和しており、甘くふくよかさを湛えて実に美味でした。よくある紙っぽさと理科室だけじゃなく、柑橘系フレーバーとなめらかなオイリーさに包まれています。
いわゆる牧草っぽい、紙っぽいニュアンスのシングルモルトは個人的に若いと美味しくないですが、しっかり熟成させると、こんなにも甘さと香りと余韻が広がるんだなと長期熟成に限り好きになりました。
しかも、好きな、美味しい長期熟成モルトは似たニュアンスにどうしてもなってしまいますが、これはかなり個性的で、他と香りも味も違います。
新鮮な味わいと感動を体験したい方には特にお勧めです。
他を知りませんが、ロッホローモンド、インチマリンは個性の塊です。
どこともニュアンスが違います。
ロッホローモンド蒸留所はハイランドとローランドの境界線付近にある蒸留所。ローランドの『リトルミル蒸留所』の第2蒸留所として建てられたのが始まりとされています。モルトウイスキーとグレーンウイスキー両方の蒸留設備がある事でも知られています。また、幾つかの異なった味わいのモルトを同時に生産出来る設備を持っており『インチマリン』と言うブランド銘で知られていたシングルモルトですが、『オールド・ロスドゥー』と言う別ブランドも造っていました。最近では『ロッホローモンド』と言う蒸留所名の方を、より強調するようになっているようで、こちらのブランド名でも輸入されています。
現在でも幾つかの異なったタイプのウイスキーを生産しており、近年(2、3年の間)その中からシングルモルトとして発売される可能性がある物もありそうだ…とも噂されています。
ロッホローモンド蒸留所はややオイリーで少し薬品っぽい独特の風味を持つ…と言うのが一般的に言われるハウススタイルとなります。
参加無料
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