もうひとりの名脇役/オスロスク 11年スペイサイドモルト 1989シングルカスク

やべぇ、本格的に味覚音痴です。こちら、前にいただいたシルバーシールにに本当によく似ているなぁ。J&Bの原酒で有名なオスロスクですが、これもブレンデッドメインだから自己主張しないのかなぁ。

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名脇役時々主役な女/シルバーシール 16年

地元に戻り、いつものバーでいただいた一品です。
これを書くのは苦労するな、どこの蒸留所か不明なボトラーですが、大抵は画像検索などで探し当てることができるのですが、ない。
あんまり一生懸命調べてないからでしょうが、シルバーシールでもこのラベルデザインはない気がします。
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失われた女/The Lost Distillery

香港の免税店にて、色々なシングルモルトがあり、何を買おうか迷った。免税店によくある1リットル瓶はお買い得だが重いし、リッター瓶は2本まで、普通のボトルは3本と説明された。そんな中に、さほど高くもないのに、The Lost Distilleryというシリーズのボトルが何本かありました。

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ルネッサンスな女/キルホーマン 10年 1st 10年熟成

新興アイラのキルホーマンがついに10年熟成に達したとのことで、この限定品をいただいてきました。最初の頃はブワッと広がる刺激に、このキルホーマンがお気に入りでしたが、最近はマイルドなのが好みに変わってしまいましたが・・・
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マッカランな夜/香港ウィスキー散歩

タイトルのようにマッカランを堪能してきたわけじゃありません。マッカランのように爛々と輝いていたのであります。
香港にやってきたついでにウィスキー散歩をやってみようとおもうが、目的がそこじゃないのでごく軽いもので・・・
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ポケモンな女/モートラック 13年 2002 ホグスヘッド (シグナトリー)

「ダフタウンの野獣」とか複雑極まりない製法と言われるモートラック、初めて飲んだ時の印象は何が野獣なのかわかりませんんでしたが、今回もそうでした。
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心地いい女/ブレアアソール 15年 1997 シェリーバット オールド・モルト・カスク (ハンターレイン)

花と動物シリーズで有名なブレアアソール(ブレアソールとも言う)のボトラーものの15年です。
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あなたにそばにいてほしい/リンクウッド 12年 (花と動物シリーズ)

スマホをみたらバルヴェニーが最後じゃありませんでした。これを飲んでいたようです。こちらは横浜時代に最果て店主にいただきました。まだモルトが苦手だった頃からこれはイケました。
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マニッシュな女/バルヴェニー ピートウィーク 14年

この日最後にいただいたのがこちら、最後だったっけ?忘れた。

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ここで書いたように、バルヴェニーはスコッチらしい王道の味わいです。
姉妹のグレンフィディックよりこっちが好きと店主に言ったところ

そりゃそうでしょう。フィディックが吟醸酒ならバルヴェニーは大吟醸ですからね、とのことです。なるほど知りませんでした。フロアモルティングで丁寧に作っているイメージです。

こちらはそんなバルヴェニー蒸留所が、1年に1週間だけヘビーピートを焚く期間があり、それを Peat Week としているそうです。30ppmというヘビーピートで作った貴重なものです。

これは今日飲んだモルトとはかなり特徴が違いました。そこまで強いピート感はしませんがオイリーでスモーキー。
オイリーな感じだと香りが広がるのではなく内にねっとりと籠っている感じがして香りを拾いにくいですが、よく香るとふくよかに広がってきますし、外に逃げない分、味にジワジワ浸透している気がします。グラスに鼻を近づけて籠った香りを拾いにいかねばなりません。

スぺイサイドによくあるフルーティーな甘さとも違い、ネットリ、レーズンぽさとアメリカンオーク、麦が太く感じられます。やや重い酒質でしょうか、深みがありますが、余韻はありません、全く感じません。ズシリと胃に入りそれでおしまいという潔さです。

これは香りを楽しんだり、華やかな余韻に浸る質のものではなく、ずっしりした味わいだけを楽しむものに感じました。よく味わえばその中身は深いです。今日飲んだ別のモルトと比較しての話なので、これを最初に飲んだらまた印象が変わるかもしれません。

こういう籠った感じも嫌いじゃありません。飲みごたえは太いですし、島もののような薬品ぽいピートじゃないので全く雰囲気が違います。

これまた全く知らないですが宝塚の男役とでもいいましょうか
時として女より女らしい、娘役以上のいい女

ですな。

バルヴェニーは、蜂蜜やオレンジの風味が特徴的なシングルモルトです。濃厚で複雑な風味には昔からファンも多いスペイサイドモルトのひとつです。

バルヴェニー蒸留所はウィリアム・グラント社によって1892年に創業されました。彼らが建造し運営している4つのモルトウイスキーの蒸留所(グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、そしてアイルサ・ベイ)の中で、生まれた順番では次男坊に当たり、長男のグレンフィディック蒸留所とは5歳離れています。アイルサ・ベイは、新しい蒸留所です。なお、かつてはレディバーンという名の兄弟もいたのですが、残念ながら1970年に閉鎖されてしまいました。

バルヴェニーはグレンフィディックと敷地も隣接していて、原料の大麦や仕込み水(ロビー・デューの泉から引いています)は共通のものを使用しています。にもかかわらず、すっきりとしていて軽いグレンフィディックの酒質とは対照的に、バルヴェニーが仕上がっているのはとても興味深いですよね。

バルヴェニー蒸留所があるのは、スペイサイド地方というくくりの中では比較的南部に位置するダフタウン(実際には‘ダフタン’と発音されます)。スペイサイドの中では最も蒸留所がひしめいている町としても知られ、ウイスキー産業が大変盛んな町です。春と秋にここで開催されるスペイサイド・ウイスキー・フェスティバルには、世界中からウイスキーファンが集いにぎわっています。

また蒸留所の近くには、蒸留所名の由来となったバルヴェニー城があります。13世紀に造られ現在は廃墟となっていますが、かつてはスコットランド女王のメアリーが滞在したこともあり、スコットランド史上では重要な役割を果たした城でした。彼女にはブラッディメアリーというニックネーム(カクテルの名前にもなっていますよね)もあり、は悲劇の女王とも呼ばれています。廃位した後イングランドに亡命し、1587年にエリザベス女王によって処刑されました。

ちなみにバルヴェニーというシングルモルトは、ボトラーズものをほとんど見かけません。それはウィリアム・グラント社が、ボトラーズに対してシングルモルトの原酒の樽売りをしない方針だからなんですね。ですので、グレンフィディックも同様にボトラーズものはとてもレアです。他にはグレンモーレンジ社などもインディペンデントボトラーズにはシングルモルトの原酒を販売しないことで有名ですが、“自社が造るウイスキーには、最後まで責任を持つ”というポリシーには好感が持てます。