Not Anymore/スプリングバンク9年マルサラカスク

2連投で同じスコッチになるけれど、忘れぬうちに書き留めておかねば・・・
品揃えで横浜随一の信濃屋でも、ネットでも手に入らない・・・
そんな一本が庶民の町酒屋に隠れていたそうな~

ずっと気になっていたけどこんな場所に名酒があるわけがない
あったとしても保存状態とか大丈夫なんけ?
君はいつからそこにいたのか?

けれどついに購入を決意して惜しげもなくいただかせていただきました。

最近飲んだ、スプリングバンクの15年というのが、自分の好みではなかったので、さほど期待はしてませんでしたが、こちらの方がラベルも琥珀に輝く液体の艶も、いい雰囲気はしています。

まず、香りはかなり濃く、深く、シングルモルトらしさ全開の超優等生なもの。キングオブキングスで文句なしです。純度が高いと言ったらいいのか、クリアな感じがしました。

そして味・・・

例によってリンゴやハチミツとかバニラがどうこうという表現は全くできんし感じもせんが

なんと表現したらいいのかな

大好き!!

である。力強いけど優しく、複雑じゃなく繊細、個性的じゃなく王道なのだ。

たぶんこれは、マラドーナじゃなくてベッケンバウアーだ。
マー君じゃなくて浅尾のストレートだ。
マイク・タイソンじゃなくてホリフィールドなのだ。

優しくて繊細なのに160キロ、じゃなくてシングルカスクだから50度以上もあるようだけど
度数を感じさせません。

たしかにおいしいけど○○だよね
イイ感じだけど○○に似てるよね

ついつい「けど」といいがちになってしまうのが巷の大人のクセだが

これだけは、一点の曇りもなく、ケチのつけようもないシロモノでした。
全くもって旨いんで、しばらく声が出ませんでした。
マジかよ、ウメェじゃねえかよ・・・何もいえねぇ・・・

たぶん、今まで飲んだスコッチの中でトップクラスです。

また日を改めて飲んだら印象が変わるかもしれませんが、その日、その時そう感じたんだから書き残しておきます。

常々、自分が一番好きな味を見つけたら、もうそれでいい、スコッチの旅も終わりであると考えているが、店主はじめ、他の客は飽くなき探求心に溢れている。

ぶっちゃけ、オイラ、もうこれで満足だからこっそり買って家飲みしようと企みましたが、ネットで探しても完売、終売ばかりで手に入りませぬ。
在庫がありさえすれば、そこまで高い酒でもないのがまた素晴らしいですが、とにかく無い・・・

店主は相変わらず、この酒も女に例え、一晩中抱いて眠りたいなどとニヤけておりましたが、
その飽くなき探求心はつまり、永遠に理想の女を追い続けるという意味になるので、
こりゃ結婚できないな。

オイラ、これでもう満足だから家に持ち帰りたい、もう浮気しない・・・
オイラの方が健全である。

久々にショッキングだったもんだから、次の一杯はデュワーズにして
あまりの品格の違いを再確認する始末でした。

順序が逆になりましたが、最初の数杯は大衆酒を飲んでからのシングルモルトという飲み方は、ビートきよしとたけしくらいの違いを堪能できるのでいいかもしれません。

最後に知識を

小さな漁港の町、キャンベルタウンに所在するスプリングバンク蒸留所。
100年以上前にはウイスキーの街として栄えましたが、今ではスプリングバンクを含め3つの蒸留所しか残っていない。
(グレンガイル・グレンスコシア・スプリングバンク)

そんなスプリングバンクの「ウッドエクスプレッションシリーズ」のうちの一本。
ウッドエクスプレッションシリーズは、熟成に使用する樽にこだわり、樽の違いによる味の変化を楽しむために作られます。

「マルサラウッド」とは、イタリア南部のシチリア島で作られる「マルサラワイン」が詰められていた樽のこと。
マルサラワインはわかりやすく言えば、スペインで言うところのシェリーの仲間。

だそうです。

オイラ、もうこれでいい感じですが

ウッドエクスプレッションシリーズ

気になるじゃん・・・

皆さんも是非飲んでみてください、いや、飲み比べてみてください。

イップマンでした。

理想の嫁 スプリングバンク 9年 マルサラカスク

今回のボトルなんですが

いつもはあーでもねーこーでもねー、と

前置きをガタガタ抜かしてますが

そんなことは本当にどうでも良い一本です。

それがこいつ

スプリングバンク 9年 マルサラカスク

 

やべー

マジでうめーわこいつ。

 

濃厚な甘みと、熟感

濃いのに決してしつこい無い旨味

ずっと抱きしめていたい様な、本当に落ち着くウイスキー

これが本当に9年なのか?と疑いたくなる様な成熟さ

度数からしてカスクなんでしょうか

でも、ハイプルーフさをまるで感じない優しさ

 

近所の町酒屋に転がってたのを発見して

只者では無い感が満載だったので購入したんですが

ラス1だったとはいえ、売れてなかった事に本当に感謝です。笑

 

詳細調べてみたら

こいつデータが正確ならば、10年以上前にボトリングされたものなんですね。汗

 

正直、開けないで取っておくべきモノなのかもしれませんが

 

僕の心情がそれを許しませんでした。笑

 

目の前にある酒は呑むもの!

 

もうこれは座右の銘に近いですね。笑

こんな美味い酒と巡り会わせてくれた神様に心から感謝です。

ましてやそれを仲間と酌み交わせるなんて

幸せ以外の言葉が見つかりません。

 

例のごとく、ウイスキーを擬人化させようとしたのですが、、、

どうもこいつは逆に上手くできませんでした。

 

最初は女性性を感じたのですが

呑み進めるにつれて、そんな事はどうでもよくなりました。

 

ただひたすら、一口一口にホッとする様な充実感と幸福感。

そして例えようの無い落ち着き。

なんか変に形容出来なかったんですよね。

まぁあえて言うのであれば

最初に感じた女性性を取って

 

「理想の嫁」

 

これですかね。

 

性別を無きものにすると、更によくわからんくなります。

 

なんか傍に居てくれるだけで良いんです。

そうしてくれるだけで、果てしない落ち着きと幸福に包まれる

そんな存在でした。

 

 

さて、お仕事の話ですよ。笑

当店では、美味しいお酒を楽しく気軽に呑んで欲しい為

あまり量に制限とかはつけないんですが

 

ちょっとこいつは予想以上にレア物みたいなんで

お一人様1杯までとさせていただきます。

ちなみに

当店では1,100円で提供してます。

 

是非お試しください。

 

11月の新入荷 その7 スプリングバンク15年 ニューラベル

何日も前に入荷していたんですが

 

ウイスキーフェスティバルに心奪われてて書くのを忘れてました(´・ω・`)

 

振り返ってみれば、この銘柄は初入荷でした。笑

 

スプリングバンク15年 ニューラベル

遂に当店にも現れました!笑

いやー、本当にスプリングバンクは初なんですよ。

 

リニューアル?されたと聞き、これは入れねば!と思い仕入れちまいました。

でも僕

 

普通の10年は呑んだことがあるんですが

15年は無いんですよね、、、

 

前と味は変わったのでしょうか?

確かめない事にはわかりませんが

 

少なくとも今のこいつはどシェリー系ですねー。

飲んだ感想は

僕は大体どシェリー系だと男性性を感じるモノが多いんですが

珍しくこれは女性性を感じました。

 

シェリー系で女性性を感じるモノは

大人な感じや、妖艶さを感じるモノが多かったんですが

ちょいとこいつは違いましたね、、、

 

大人な感じはあるにはあるんですが

そんなエロティックな感じでは無く

なんか冷めた感じでしょうか?

 

ある程度、酸いも甘いも知り切った女性を感じました。

ちょっとやそっとじゃ靡かない

ある意味いじりがいのある人?笑

 

でもその証拠に

 

ロックやソーダで呑むと面白い変化をします!

本当にいじりがいのある人だ。笑

 

強く個を持った人だからこそ

違う観点や接点で見たりすると

面白い一面が見れるのは、人もウイスキーも一緒ですね。

 

是非皆さんもお試しください。

 

ちなみに当店では1杯1,000円で提供してまーす。

 

塩キャラメルが如く ヘーゼルバーン13年

半年足らず前だったでしょうか?

当時限定品で発売されたヘーゼルバーン。

13年というのは、ヘーゼルバーン史上最長だとか。

 

なんやかんやで、キャンベルタウンモルトを入れたのは、こいつが初だったんですよね。

いや、普通に外では呑んでて好きだったんですけど

なんかタイミングの問題でこれが初でしたね。

 

一応概要言っときますかー。

ヘーゼルバーンとは

スプリングバンク蒸溜所においてノンピート麦芽を使用し、3回蒸溜でつくられるシングルモルト。
へーゼルバーンは1925年に閉鎖された蒸溜所の名前で、キャンベルタウンモルトの復興を目指し、スプリングバンク蒸溜所が1997年からその名を冠して生産しています。

だ、そうです。笑

 

皆さんにもお馴染み

マッサンこと竹鶴政孝が、1920年に5ヶ月間修行をしたのも

このヘーゼルバーン蒸留所です。

言うなれば、ジャパニーズウイスキーのお師匠さんですね。

 

中でも

この13年は世界12,000本の限定品でした。

 

味の方は

 

マジ塩キャラメル!笑

 

いやー、美味かったよー!

シェリー樽感もふんだんに感じられて、すげー贅沢な一本でした!

 

好きでしたねー、このヘーゼルバーン。

ちなみに

 

こいつはお得意のハイボールはオススメしません(´・ω・`)

 

やるのは勝手ですがね

 

どうもねー

こういう、どシェリー系のウイスキーはハイボールにはちょいと、、、

 

なんかエグ味が出ちゃうんですよー

まぁそりゃ同じく、どシェリー系でも例外は多々ありますけどね。

 

ここまで個の力が強いウイスキーは

やはりストレートで行くのが一番

 

というより

 

無難だと思います。笑

 

飲み慣れない人には厳しいかもしれませんが

わざわざウイスキーの旨味を殺すような真似したら

 

ウイスキー狂いの名折れ!笑

 

ちびりちびり、と

旨味と香り

噛み締めながら

呑んでみてください。

 

 

ちなみにウチにはもう無いです。笑

 

探してみてくださいー

ウチは1杯900円で出してましたよ。笑

 

 

本当は教えたくないお店で飲んだグレンドロナック15年

イップマンですぞ。

バーボン好きなオイラが行くバーではスコッチなんぞに目もくれたことがなかったが、グレン・フィディックやラフロイグ、グレン・モーレンジ、タリスカーくらい置いてあればましな方であろう。
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