初めての女/インバーリーブン 1991 ゴードン&マクファイル

久しぶりのブログ投稿です。
いきなりですが、今のオーヘントッシャンが苦手で、なぜ苦手なのか今一度確認すべく注文すると、店主がローランド繋がりで奥の方からこんなのあるよと出してくれました。

いやはや、初めて、聞いたことのないものでした。

1938年創業のダンバートン蒸留所(バランタイン用のグレーンウイスキーとモルトウイスキーを製造する工場)にあった2棟のモルトウイスキー蒸留用建物で造られたシングルモルトをインバーリーヴンと呼んでいました。

すべてバランタインの原酒供給用として蒸留されてきたため、オフィシャルシングルモルトはありません。

精留器付きのローモンドスティルは操業当初の1938年から1985年まで、初溜釜として使われていましたが、その後は、通常の形のポットスティルが初溜釜として使われました。

1991年蒸留器が撤去され、インバーリーブンは消滅し、2002年にダンバートン蒸留所も消滅しました。

閉鎖蒸留所のものです。今はほぼ手に入りません。

有名なローズバンクも含め、ローランドの印象はローなもので、飲む機会が少ないが、それぞれライトな味わいの中に個性を持っている。

最初で最後のインバーリーブンは、私の少ないローランド経験では、平均点をグッと押し上げる素晴らしい味わいでした。

香りは控え目でややゴムっぽいような気がしたのは気のせいで、しっかり嗅ぎ取ると豊潤で甘美、ちょっと他と違う初めての感覚です。飲んでみるとこれがまた実に甘美でローランドの割には濃厚で艶やかです。これまた他の何にも似ていない、微妙だけどはっきりと初体験の味わいなのでした。

こんな貴重なものをザギンで飲んだら財布が空っぽになるので、店主に超親切価格を確認すると、おかわりをいただいてしまいました。
今まで飲んだことないのはもちろんですが、味わったことがない独特の個性豊かなローランドでした。
といっても決して変化球ではなく、直球に美味しいです。かなり、ハイ。

上手く例えられませんが、飲めばその違いがはっきりとわかります。

閉鎖蒸留所で、素晴らしい、惜しいと感じたのは、

インペリアル
キャパドニック
インバーリーブン
コンバルモア

かなぁ、今のところ。

すっかりおっさんになりましたが、この歳でまたいい勉強をさせてもらいました。

1991年にインバーリーブン蒸留所が解体された際に回収されたローモンド式蒸留器を、2010年ブルイックラディ蒸留所が改修して設置し、2011年から ジン “The Botanist”を製造している。

その魂だけは今なお生きているそうな・・・

ありがとう、さようなら/ブルイックラディ 1992 22年 ケイデンヘッド オーセンティックコレクション

私がブルイックラディを好きになったきっかけの感動の美酒、最初に開栓し、最後もいただきました。
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シーバスリーガル 18年 ミズナラ・カスク・フィニッシュ

竹鶴が販売終了というと価格がうなぎ登りに急騰し、こんなものが出てくるのが世の常だ。
竹鶴は美味しかった、そう、敢えて過去形で書こう。もう飲まない。日本で終わりでも海外で売りまくっている、販売調整しているだけだとしても・・・
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好感度高めな女/ケイデンヘッド ダルユーイン 10年

ダルユーインを書くのは、いや、飲むのはいつぶりだろうとおもったら書いてないやんけ。
これはクラシックモルトシリーズ花と動物シリーズで飲んだ記憶がある。
そして色々なブレンデッドでもダルユーインがね・・・という話を聞いた記憶も・・・
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ベルベットの女医/アイラボーイズ ベアレッグス アイラ シングルモルト

9月にウィスキー検定の一級があるそうで、そんなのスルーするつもりが最果て店主が受けるというので受けてみることにしました。2級でさえギリギリ合格でその後何も勉強してないから記念受験になるだろう。こういう新しいブランドも全く知らないし・・・

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夏風邪に良薬を/ウィリアムソン 7年 バッチ3 ホグスヘッド / ブティックウイスキー

どこの蒸留所かは不明なボトラーものだが、ウィリアムソンという名前がラフロイグ蒸留所の以前の蒸留所長、ベッシー・ウィリアムソンの事なので一目瞭然。
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極女/スミスズ グレンリベット21年 (ゴードン&マクファイル)

モルトブームは巷でよく聞くが、自分の周りでそれを感じたことはない。
バーで進んでモルトを飲む人をほとんどみない。
ただただ商品が高く、手に入りにくくなっていくのみだ。

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ピュアなんだな/シグナトリー グレンバーギー21年 1995

このボトルにはときめきを感じます。長期熟成カスクストレングスながら私のような貧乏人でも唯一手が届くボトラーだからです。シグナトリー、ケイデンヘッド・・・それ以外のこれ系は2万超えは当たり前です。それでもカリラとかになると遥かに手が届きません。
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リベンジの女/グレンギリー シェリーフィニッシュ

出たぁ、大体こういうシャレオツな限定ボトルはすぐ完売する。
持っとけば発売時よりずっと高くなる。

のが今のウィスキー業界の常識だ。昔からそうか。
だけど飲ませていただきます。

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第4の女/カバリュス ダルリンプル2011 7年

ティースプーンモルトと呼ばれるものですが、ややこしいですがウィリアムグラント社が、2007年に新設した第4蒸留所、アイルサベイ。グレンフィデックの兄弟蒸留所に当たるものだそうです。

ほぼアイルサベイの原酒といえるものです。

新設蒸留所なのでまだ若いのしかないのは当然ですが、こういうものまで手を広げていかないと手ごろで面白いモルトがなくなってきた感じもします。

香りはフレッシュでみずみずしい感じがしまして味はうーん少し前に飲んだものなので正直思い出せない。ローランドらしく優しさの中にピーティーさや香ばしさ、フルーティーな甘さが広がるという感じか

まとまりはあり、なんのクセもなくグビグビ飲めちゃったので印象が薄いのだが、それがローランドモルトの個性なのかもしれん。

度数が高いので余韻はしっかりと長く続きます。

私の印象より下を読んでくれ。
ハチミツなど感じませんでしたが、オイリーでミントは少しわかるかも・・・

飲んだという記録に。

ダルリンプル2011はローランドのガーヴァン蒸溜所と同じ敷地内に2007年に設立されたある蒸溜所のモルトウイスキーをメインに使用したティースプーンモルトで、
ラベルの二頭の馬のように、兄弟蒸溜所のふたつのシングルモルトが寄り添っています。バーボンバレルの7年熟成で、カスクストレングスボトリング。

※ティースプーンモルト:あるシングルモルトに他のシングルモルトをティースプーン1杯分加えた、ブレンデッドモルトで、99.99…%シングルモルトです。

香りは、洋梨の柔らかなトーンから徐々に蜂蜜、バニラクリームに変化し、胚芽クラッカー、ミントがアクセントに加わります。味はオイリーで、蜂蜜レモン、バニラシロップの甘みにペッパー、ナツメグのアクセント。フィニッシュにモルトの甘みが現れます。日本での流通がほとんどないローランドのモルトウイスキーを99.9%使用した珍しいティースプーンモルト。
ローランドの蒸溜所はハイランドに比べ圧倒的に数が少なく、貴重なローランドモルトのシングルカスクを、リーズナブルなお値段で楽しむことができる、モルトファンなら見逃せない1本ではないでしょうか?
(限定246本)

LALALALALALA…言葉に出来ない女/グレンアラヒー 25年 1992 オールド・モルト・カスク (ハンターレイン)

皆が大好きな著名な蒸留所の長熟系はクソ高いけれど、そうじゃないところであればわりとお手頃。ライバルも少ないよとは、どっかで書いた気がするが・・・
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沙耶のいる透視図『性』が愛を裏切る/サマローリ アルタベーン1995/2016

最近書き込みないですね、と言われてしまいました。書いてないけど飲んでるよ、でも目新しいの飲んでない。そして書くために飲んでない日々、久しぶりに書くべきものをいただきましたが・・・
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みんな自意識過剰、ナルシストやねん/ロングモーン 2002~2016 ファーストフィル・シェリーホグスヘッド / GM

これはかつて紹介したボトルにクリソツですが、全く別物です。今でもなんとかお手頃に手に入るものです。
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