「男はみんな20代の若い女が好きだが、私は30代の今の方が肌のノリがいい」
とカウンターに座った女性たちは主張していたが、若い時は若い時なりの辛苦は多く、自分は今若返りたいかと言われても答えはノーだ。
よく行くバーのマスターに
「バーボンとかは飲まないの?」と聞かれ
「いや、昔はバーボンばかりでスコッチは最近ですよ、多すぎてついていくのが大変なだけ。バーボンは色々無くなっちゃいましたから。」
なんて話をしたら、実はバーボンの方に色々レアものがあるのだと、棚の奥から出してもらいました。まだまだ色々あります、今10万とかするようなやつ、とっくに消えたやつ・・・
この店、棚の前後を逆転した方がいいのではないか・・・
今このサイトは「Space ODDITY 柏蒸留酒販売」だが、元は「俺にスコッチをくれ」であり、私のブログではなかった。店主が去り、新しくドメインを作るのが面倒だったのでこれでいいやと客であった私がそのまま続けている。
そんな私としては、スコッチでも、アイリッシュでも、バーボンでも、カナディアンでもなんでもいいのだ。最近一番美味しかったのは「台湾」だし・・・
こんな、あんな、高級なウィスキーが飲んでみたい、遂に飲んだ、感動した
っていうのもありですが、若い頃飲んだあのお酒、あの時の辛苦と共に生きたあのお酒こそが青春であり、頂点なのだ。そういうお客さんが多いですよ、とのことで、自分も同じだ。そういう意味では貧乏でも背伸びして飲んでいた
ワイルド・ターキーやイエロー・ローズ・オブ・テキサス
こそ、俺の酒だ。
これらはそんな時代の青春のボトルです。
オールド・クロウ (Old Crow)
いつの時代の頃かわからないが、無駄なく潔いラベルデザインだ。
樽の風味が充満し、どっしりまろやか、濃厚な味わい、優しくも濃厚
今のと全然違う。
レア・パーフェクション
若くて一番苦しくて充実していた時代の酒だ。なにもわからず飲んでいたにもかかわらず、こいつは特別に美味いなと若造なりにおもっていた。私のために仕入れてくれたバーにはその後引っ越しで遠のいた。
いつのまにか無くなり、記憶の底に消えていた。
最近復活したが高級化しており、カナディアンとなっていたので興味を失っていた。
(しかし熟成がカナダなだけで中身は立派なバーボンだそうです)
17年くらいぶりに飲んだレア・パーフェクション(当時のもの)はやはり強烈に美味しかった。香り、味、余韻、全てが完璧に整っている。誰が飲んでもわかる突き抜けた出来だ。異論があるなら飲んでみんしゃい。
ここまでくるともう、スコッチだ、バーボンだは本当にどうでもよくなる。一番好きな樽の風味が炸裂しているのだ、長年経ってもより一層まろやかに。
やっぱりあの時の印象は間違いではなかった。
前言撤回、やっぱり、苦しく貧しく、愚か者だったあの頃に帰りたい。
追記
会社が「セブンセカンズ」なので、縁起というわけではないが、7月7日あたりに「Space ODDITY 柏蒸留酒販売」オープン予定です。7月11日が「角打ちの日」なんだそうだが、それは北九州の風習らしい。柏は関係なかろう。
参加無料
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