結婚したいとまで書いたクライヌリッシュですが、それは廉価で気軽に飲めるスタンダードものの話。今の自分に丁度いい価格であり、丁度いい流通であり、丁度いい味だからだ。
もちろん、憧れの美酒はもっといろいろあるのだが、なにかと丁度よくないのだ。高いとか、手に入んないとか・・・
こちらはそんなクライヌリッシュのシグナトリーからの19年物。46度加水なのでスタンダードと似た構成です。このくらいのアイテムはシグナトリーはお手頃価格でやってくれるので、19年といえどスタンダードと大差ない価格です。
いただいてみると14年のスタンダードと非常によく似ていますが、より果実感、リンゴ感がするような気がします。それと前後して度数も同じくらいですがやや優しい、アタックが弱い感じもします。
うーん、このお店に来ると、どれも美味いから?
あるいは似たニュアンスが多いせいか、個性が掴みにくくなる。
コンディション、体調がこの店でリセットされるのだろうか。
正直申しまして、スタンダードでいいかな
という感想でした。
厳密には隣に並べて飲み比べてみなきゃわかりませんが、感じた差は上記に書いたくらいで、リンゴの果実感よりも、クライヌリッシュにはアタックの強さが欲しい自分には、スタンダードの方が合うのでした。19年という年季はあまり感じ取れませんでした。
けれど、安心の香ばしさ、ふくよかさ、ほんのりスパイシー、麦っぽさはやっぱりクライヌリッシュでシュンとしてキレがあります。良心的な価格で飲めるのであれば、やっぱり好きな味、蒸留所であることは変わりません。
参加無料
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