久しぶりのキャンベルタウンです。元々、スプリングバンクが好きで一番所有しているのもスプリングバンクですが最近あまり飲んでなく、キャンベルタウンらしさを忘れかけていました。
こちらは、グレンガイルという姉妹蒸留所ですが、スプリングバンクでフロアモルティングされているそうで、そのニュアンスはとても似ているとおもわれます。
かつて飲んでいますが泥酔していたので覚えていません。
2度目のキルケラン、新鮮で刺激的なツンとした香りが漂います。
そしてキャンベルタウンらしい塩っぽさも少し感じます。
飲んでみると、2004年ヴィンテージのバーボン樽70%とシェリー樽30%を使用した12年熟成とのことですが、シェリーはほとんど感じません。
バーボンの若くて元気なキャンベルタウンモルトという感じです。
甘さやフルーティーさ、果実に例えるようなものもあまり感じません。シンプルです。
結構、アタックが強くて骨太なしっかりした味わい。
12年と熟成は十分ですが、もう少し熟成させるか、時間を経て変化する味だろう。
フレッシュで固い感じがまだします。
しかし、これがキルケランでなくスプリングバンクの新しい12年ですよと言われても、ふーん、あまり好みじゃないけどこんな感じかと信じてしまうだろう。
もうちょい、落ち着きというか、個性というか、キルケランらしさを感じ取りたかったですが、ヤングアイラならぬヤングキャンベルタウンという印象かな。
香りも味もなかなかしっかりしているので、入手困難になりつつあるスプリングバンクよりは手軽にキャンベルタウンらしさを堪能できる風味に仕上がっているとおもいます。
キルケラン(Kilkerran)はキャンベルタウンに2004年にオープンした「ミッチェルズ・グレンガイル蒸溜所」のシングルモルトウイスキーです。グレンガイルは、1925年に閉鎖されたオリジナルと同じ敷地に立てられており、キャンベルタウンに新しい蒸溜所が建設されたのは実に125年ぶりです。姉妹蒸溜所であるスプリングバンクでフロアモルティングしたライトピート麦芽(約15ppm)を使用し、2回蒸溜でつくられるキルケランの生産量はわずか3万リットルほどで、年に1ヶ月ほどスプリングバンクの職人により蒸溜されています。
テイスティングコメント
キルケラン 12年は創業年である2004年ヴィンテージのバーボン樽70%とシェリー樽30%を使用した12年熟成。これまで「Work in Progress(=進行中、未完成品)」という名で2009年から2015年まで、リリースされる毎に進化を遂げてきたキルケランが、遂にひとつの完成形となる12年熟成として登場しました。香りは海風を伴ったピートに蜜蝋、バニラ、リコリスが徐々に混ざり合い、柔らかで甘いアロマへと変化。時間と共に爽やかなライムやレモンの皮、ホワイトペッパーが顔を覗かせます。口に含むとキャンベルタウンモルトらしい潮気と共にメロン、蜂蜜、トフィー、そしてピートスモークが心地よく混ざり合い、ジンジャーブレッドへと変化して行きます。フィニッシュにコーヒービーンズチョコのほろ苦い甘さが続きます。
参加無料
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