横浜の最果て店主が絶賛していたミルトンダフの34年ものは無理ですが、こんなものを飲ませていただきました。
向かって左の方です。バランタインの赤青紋章時代からして1960年代、そうなると原酒は1940年代に遡るだろうとのことです。1940年ですよ、おじいちゃん今も生きてるか・・・です。だからきっと大昔のミルトンダフも入っているよねぇ、いいよねぇ、大昔の12年ですが・・・
そんなに高価でもなかったので、最初の駆けつけ一杯にロックでやってしまいました。ロックでもすぐ飲めばストレートのニュアンスくらいわかるだろうと・・・しかしロックグラスに酒を注ぎ、スプーンやマドラーでクルリと氷と混ぜてしまうともう別の味わいに変化してしまうんですね、香りが閉じてしまいます。それでも今のブレンデッドと違い、華やかでまろやかでしたが・・・
マスターが気をきかせてくれて少しだけストレートをお分けしてくれました。
古酒特有で華やかでマイルド、優しく広がる風味でしたが、一番驚くのは1960年代流通の40年代原酒なのに、全く古さを感じさせないところです。アルコールは若干弱いですが、新製品ですよと言っても通じるくらいクリアでフレッシュなところです。
古酒はよくしいたけ感とかヒネた感じが出ると言われますが、80年代あたりにそういうのが多く、ここまで古いと逆にそういうニュアンスは感じない、少なくとも出会ったことがないとマスターが言ってました。
日本では(世界でも)ウィスキーブームの頃は、色の濃いウィスキーが人気を博したと言われています。ですので、その時代のウィスキーはカラメルなどの着色料を多めに使っていたんではないか、カラメル成分に含まれる糖質の変化がヒネた感じを作るのだと申しておりました。
また、シェリーカスクなども糖質があるので、そういうものの古酒はなんらかの味のよくない変化があるかもしれません。
ですので、なんとなくですが、古酒は熟成樽にもよりますが、年代をよく見た上であまり色の濃くないものを選んだ方が間違いないのかもしれません。
といってもほとんどが色のついたボトルなのでわかんないけどねぇ。
というわけで、ここまで古いバランタインなのに、古さを全く感じさせない、昔の原酒やブレンダーの腕はすげぇなとおもわせる驚きの一品でした。
昔の女性を褒める言葉は使いつくしたのでどうしようかな
おばあちゃんは超美人とかではヘボヘボなので、さっき聞いた曲のタイトルを借ります。
あぁ僕らバラ色の日々・・・
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