地方都市発ですが最果て店主のつぶやきではなくなってしまったので、タイトルを変えました。「ウィスキーとは女である」ヘザーやらトフィーやら、ましてや無花果の甘露煮とか発泡スチロールとか段ボールと例えられても、欲してないし好きでもない、教科書のような解説はできないですもん、この酒は男や、女や、というアホな事しか浮かびませんしね。
最近、アブサンの歴史が面白そうで少しだけたしなんでいます。けれどまだ慣れません。強烈です。身体に良さそうに感じますが、常習性もありそうで・・・
こちらは、柏の西の最果て、モルトや古酒好きならたまらないお店です。最近暑いので、まずは手摘みミントが美味しいモヒートをいただいたり、カミュのオールドボトルをいただいたり、ブルイックラディから出ているラムをいただいたり・・・スコッチ好きが何浮気しとるという感じですが、都心ほどラインナップ豊富なお店があるわけではない地方都市においては、モルトだけ求めても限界です。季節、嗜好、共感、興味があれば何だって飲んでみます。
けれどブログ的にはやっぱりモルト・・・
夏だからか、煙いピートものの入荷が多い気がするこのお店でいただいたのが、また例によってシークレットアイラでした。アイラ島だが蒸留所は秘密、当ててみなというお題を与えてくれるものです。
シェリーフィニッシュなようでほのかに上品にその風味が感じられますが、アイラの場合ほんのアクセント。ピート感を和らげる効果くらいしか感じません。やはりアイラならではのピート感に包まれています。よくあるアイラ、だが強烈ではない。
上品なのでボウモアかカリラかラガブーリンかなと感じましたが、店主曰くキルノートンとはアイラ島南部 ポートエレン蒸留所に面した湾の名前だからそれがヒントであり答えとの事で
そこに一番近いラフロイグだそうです。
へぇ、ラフロイグみたいな病院な感じはしないけど、ボトラー、シェリーカスクが入るとこんな感じになるのかな・・・は
[st-card id=1038 ]これにも感じたことです。
しかしこれよりは若くてさっぱりしています。
同じシェリーでは
[st-card id=789 ]こちらはオフィシャルだからかシェリーであってもがっつり病院ラフロイグでしたのでこれとも違う・・・
しかし最近のアイラのボトラーは秘密にしてもラフロイグが多い気がします。しっかりしたピート、個性豊かで複雑な味わいを出しつつ、仕上げでかなり変化をつけることができるモルトなのかもしれません。
しかし別の記事を読むと
キルノートンという名前からしてキルホーマンです
と言い切っているものもありました。
ここのボトラーは聞いたことないけどありえる話です。
フレッシュなのにそんなにビリビリしていず、すっきり爽快、けどしっかりアイラでスパイシー、柑橘系のさわやかさも感じます。余韻も続く・・・
そんなバランスのいいこちら、キルノートン
えーい、結局答えがないのなら、一番近いと言われるポートエレンでええやないか・・・
復活すると言っても名前だけでしょ、これがポートエレンだと言い切っても万人が納得するクオリティです。
まぁ、値段的にそんなわけないんですが、そこの湾の名前を冠している以上、ポートエレンのニュアンスもあるはずです。そうやって飲むほうが楽しい。
飲みやすく、クリアでシャープな味わいのアイラでございました。
わかんないんならポートエレン、幻の閉鎖蒸留所、とのことでピートのきいた男前な酒ですが、爽やかなんで幻の女というオチにします。
参加無料
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